サッカーの見どころの一つにフリーキックがあります。
鋭く、美しいシュートをゴールの隅に叩き込むのは憧れでもありますし、何よりもチーム内でフリーキックを蹴れる選手は限られた存在です。
今回はそんなフリーキッカーを志す人に向けて少しでも参考になればと思い解説させていただきます。
世界のフリーキッカーは皆特徴がある。
世界には多くの有名なフリーキックの名手と言われる選手が存在します。
その選手たちの特徴を見ていると、選手個人によって実に様々な蹴り方が存在します。
しかし、その特徴的なキックは毎試合ほぼ同じような蹴り方があり、毎回安定したキックの質を発揮するためにフリーキックをける選手にはいつもルーティンが存在するように感じます。
ルーティンとはいわば習慣のようなもので、スポーツの世界に限らずあらゆる世界で、いつものパフォーマンスをいつもの量発揮できるように大切にしている、儀式のようなもの。
日本でいえばラグビーワールドカップで大旋風を巻き起こした五郎丸歩選手がキックをける前の独特なポーズでブームとなりました。
あれもルーティンと呼ばれるもので五郎丸選手にとっては貴重な習慣です。
サッカーでいえばクリスティアーノ・ロナウド選手のフリーキックの際の助走のとり方、助走前の仁王立ちはその一部でしょう。
ルーティンの練習
フリーキックを蹴る際には何も五郎丸選手のような特徴的なポーズをしなければいけないということではありませんが、一定の感覚を身に着けておくことが重要です。
まずは自分の蹴りやすい蹴りかた、できれば威力のあるシュートが打てる助走の距離や蹴るまでの歩数、ボールのあてかたなどを感覚的に覚えていきましょう。
そうしたら今度は回数を重ね、自分のいつもの蹴り方はどのコースに飛ぶのか、どれくらいカーブをかけるのかをしっかりと研究していきましょう。
そこまでわかれば今度は打ち分けに取り組んでいきます。
ボールのコースを変えるためには助走の位置を少し変えてみるとか助走角度を変えてみるとか、変更の方法は多く存在します。
その引き出しが多いのが世界のトップ選手たちだと思います。
ボールへの回転のかけ方や蹴り方の微調整はテクニックの範囲内になってくるので、慣れてきたらどんどん新しい形を開発していきましょう。
このようにまずは自分の思ったところに同じ角度で同じスピードのボールが打ち分けられるようになることが、いいフリーキックを蹴るコツの一つだと考えています。