サッカーにおけるフェイントとはどのようなものを想像しますか。
初心者の子供たちに聞くとシザースフェイントやクリスティアーノ・ロナウドのような華麗なプレーを想像すると答えます。
しかし、実際に足技にこだわったフェイントの練習に徹してしまうと、相手を抜くタイミングがつかめなかったりして挫折してしまう場面がよく見られます。
今回はそんなフェイントに対して、サッカー初心者の子供たちが起こしがちな勘違いについてお話したいと思います。
1対1の時に相手がどこを見ているのかを意識する
そんな子供たちに私がよく指導するのは、サッカーにおいて足技だけがフェイントではないということです。
フェイントとは相手をだますこと、いわばボールを持っていないときやちょっとした動きが意外に効果的なフェイントになっているのです。
例えば1対1の時に相手は自分のどこを見てディフェンスをしているのでしょう?
タイプは3つ、相手の体の動きを見る、足元を見る(ボールを見る)ということです。
そもそもボールしか見ていない相手を抜くのはそれほど難しくありません。
ボールを見ることに集中していると相手の動きに対応して素早く反応する態勢をうまく作れないからです。
厄介なのは全体をみながらしつこくついてくるタイプでサッカーをよく知っている頭の良いディフェンスをしてくるタイプ。
そんな相手に対しては体や目線でしっかりと演技して相手をだますような行動が必要です。
初心者は普段の動きの中に常にフェイントを入れる意識を持つ。
このようにサッカーの初心者はまずは、体を逆方向に動かしたり、キックフェイントなど単純なフェイントから学んでいきましょう。
多くの難しいフェイントの数々はこれらの基本技に足技を上乗せしたものですので、基本的なフェイントができるようになったほうが、応用をきかせられます。
またボールを受ける前などのいわゆるオフザボールの時にもしっかりと相手のマークを外せるようにフェイントを使っていきましょう。
相手の視覚に入らず、いい位置でボールを受ける動きは1対1になることなく、ゴールに直結する動きになります。
アルゼンチン代表のイグアイン選手はこのような動きが非常にうまいので参考にしてみるといいでしょう。