世界一といっても過言ではないドリブル技術を持つメッシ選手。
そのドリブルにはどのような秘密があるのでしょうか?
今回はメッシ選手のドリブルの傾向から特に緩急のつけ方という点に注目し、少しでもメッシ選手のようなドリブルをするためにはどのようなことに取り組むのかを検証していきます。
0から100への加速力の緩急
メッシ選手のドリブルで特徴的なのは、その卓越したボールタッチだけでなく、0の状態から一気にスピードをトップレベルにあげる緩急にあります。
メッシ選手のボールを持っていない状態での走力は決して世界トップクラスではありません。
にも関わらずボールを保持したドリブルのスピードは世界トップクラスなのです。
またメッシ選手はオフザボール(ボールを持っていない時)の動きはあまりないことで有名です。
止まった状態やゆっくりとしたリズムでボールを保持し、一気に世界最高クラスのドリブルスピードで緩急をつけて相手陣内を切り裂くため、なかなかDFとしてはついていけないのです。
どのような練習をしていくべきなのか?
メッシ選手は独特なリズム感を持っており、そのリズム感を真似することは一朝一夕では真似することは難しいでしょう。
しかし、ドリブルで突破を図る場面ではメッシ選手のような緩急をつけることは非常に重要となります。
練習方法としては難しいものがありますが、私の場合はまず子供たちに1対1で負けるなと伝えています。
50メートル走で早くなくても、3m走では絶対に負けるなというイメージです。
常に1対1でのルーズボールなどに素早く反応する癖を持っていれば、加速力はつきますし、現代サッカーにおいても必須の能力です。
あとはプレーに必ずメリハリをつけること。
ドリブルで抜く瞬間、相手の裏を取る瞬間思い切った決断力を身につければ、意識してドリブルにも緩急をつけることができます。
このように世界一のメッシ選手に近づくことは非常に難しく努力が必要です。
しかし、駆け引きで非常に重要な緩急の意識をつけることは少年サッカーにおいては非常に重要なことではないでしょうか。